東広島竹原地区ろうきん友の会
大盛況!不動産の相続登記研修会を開催
(会長 岩本 喜寿)
当地区友の会は、1月20日(月)に、東広島芸術文化ホール「くらら」で、2024年度の研修会を開催しました。テーマは「相続登記が変わった!! その背景と影響」です。
日本全体で全国土の24%、九州全域を上回ると言われている「所有者不明土地問題」は、公共事業、民間取引など土地の利活用を阻害する要因となるほか、復旧・復興事業の大きな妨げとなるなど深刻な社会問題となっています。所有者不明の原因は、6割超が「相続登記の未了」、三分の一以上が「住所変更登記の未了」と言われています。 相続登記の申請はこれまで任意であったため、 相続した土地の価値が小さく売却も困難である場合など、登録免許税の納付と登記申請費用の負担をしてまで登記申請を行うメリット・インセンティブに乏しいことが背景にありました。
昨年4月にスタートした「相続土地の不動産登記の義務化(正当な理由がなく義務に違反した場合10万円以下の過料の可能性)」と「相続人申告登記」、一昨年4月に創設された「相続土地国庫帰属制度」は、この問題に対応するための施策です。任意の申請から義務化への大きな変化は、不動産登記法の施行(1899年6月)以来の大変革です。(住所等の変更登記の申請の義務化は2026年4月1日に施行されます。(正当な理由なく義務に違反した場合5万円以下の過料の可能性)
当地区友の会は、この大変革にあたり、多くの人が社会的・経済的に影響を受け、会員・勤労者が避けてとおることができない課題と判断し、2024年度の研修会テーマとして設定し、友の会全会員に案内を郵送したほか、西条支店推進委員会、賀茂豊田地区労福協を通して金庫の団体会員にも研修会の参加を呼びかけました。結果は77名の参加。当地区友の会発足以来の参加人数を記録しました。当日は、インフルエンザの影響で若干の欠席があったものの、講師の広島法務局東広島支局総務登記官の講義に熱心に聴き入っていました。参加の皆さんの熱気で、質疑応答は30分以上にわたり、大盛況のうちに研修会を終了しました。


