各地区の活動報告

各地区の活動報告

長門地区ろうきん友の会
『萩・益田の歴史を学ぶ会と総会』日帰り親睦旅行

(会長 本山 義雄)

 2025年10月9日(木)、待ちに待ったその日はやってきた。センザキッチン経由、長門市役所集合場所から防長バスに乗車する。車中では、例年同様に「長門地区ろうきん友の会通常総会」が開催され、諸々の議案が報告、説明がされる。全ての議案が満場一致で可決承認された。こういう楽しい親睦旅行の始まる前の車中で、総会を開催すると、反対意見を出す人はいないだろうなと、事務局の知恵には感心させられた。
 一行を乗せたバスは、途中、道の駅阿武町を経由して、見学先の益田市に向かって国道191号線を北上し、県境を越えて益田市に入る。まもなく一つ目の見学地である萩・石見空港に到着した。長門の出発時には、どんよりしていた空模様も、空港到着の頃には、雲一つない青空が広がる爽やかな秋晴れとなっていた。
 山頂を切り開いて造られた、広々とした滑走路と整備された芝生の緑が大変美しかった。普段立ち入ることのできない空港内のバックヤード見学をさせてもらった。地上業務の女性スタッフの方から、東京便の着陸から、出発に至るまでの業務を分かりやすく説明していただいた。到着から、折り返し便の離陸までの時間はわずか30分足らず。分刻みのいろんな業務をされているのに驚くと同時に、その手際よさに感動すら覚えた。各々持ち場で、最短時間での段取りが工夫され、その上で安心・安全な体制をとられていることが手に取るように実感できた。個人的に毎年この時期に開催されている「萩・石見空港マラソン」では、コースとして、滑走路内を走らせてもらっているが、レースでは滑走路上からの写真撮影はできないので、違う意味での感動を味わえた。東京行きの飛行機の離陸を見送り、空港を後にする。見学中、終始、笑顔を絶やさず案内していただいた地上スタッフの女性を始め、それぞれの作業動作が実にかっこいい空港職員の皆様、ありがとうございました。
 次に向かった場所は、江崎にある昼食場所の「まつおか」。ここでは、当店自慢のハンバーグ定食をおいしくいただいた。おまけに昼間から、しっかり喉も潤すこともできた。通路の奥には「小室屋旅館」の玄関があり、著名な宿泊客の色紙が飾られていた。おいしそうなメニューが多数あり、また、訪れてみたいお店だった。昼食後、近くにある県の登録有形文化財に指定されている「西堂寺六角堂」を車窓より見学する。西岡運転手さんのご配慮で、橋上よりはっきり形状を見ることができた。
 次にバスは、2つ目の見学場所である「島根県立石見美術館(グラントワ)」に向かう。まず目に入ってきたのが、屋根のみならず外観・内観の壁が全てに赤色に特徴のある地元の石州瓦が使われていることだった。2005年10月8日開館の美術館と劇場との複合施設であり大変立派な建物だった。開館より約20年間で650万人の入館者達成と表示されていた。現在館内では、島根県吉賀町(旧六日市町)出身の世界的ファッションデザイナーである森英恵さんの「生誕100年森英恵 ヴァイタル・タイプ」と題した特別企画展が開催されていた。会場には多くの煌びやかな服が展示されていた。中でも、現皇后雅子様の結婚パレード際のドレスやバルセロナオリンピック選手団の制服が、森英恵作だったことを初めて知った。多くの作品のデザインの原点は、島根の原風景にあるとパネルに書いてあった。世界に羽ばたく人も、最後の心の拠り所は、生まれた場所になるのだなと感じた。
 次に最後の見学地である須佐のホルンフェルスへ。現地までは、徒歩で10分足らず。激しい波しぶきと、白と黒のコントラストが見事な岩肌を目の前にすると、改めて自然の造形美に圧倒される。
 帰路、最後の休憩所となる道の駅阿武町で、新鮮なお魚他、お土産を買う。車窓より世界遺産に登録されている「萩反射炉跡」を眺め、一路、夕暮れの近づく長門に向かう。18時過ぎに、無事市役所、その後センザキッチンに到着し解散となる。
 今日一日、見学先や昼食場所での対応も含め、“I want to see your smiling face.”(あなたの笑顔が見たい)のために、今回の親睦旅行を計画された関係者のそんな思いが詰まった一日となった。

(文責:長門地区ろうきん友の会 新江田 智司)